舞台はヴィクトリア朝エジンバラ。

年の瀬の江戸で、「そろそろ、月が笑う」と言い残して、突如、人がいなくなる“神隠し”が、頻発した。

孤島のホテル「オペラ座館」。かつて惨劇の舞台となった場所を、金田一少年は再び訪れる。

さまざまな「後藤さん」についての考察が、やがて宇宙創成の秘密にいたる四色刷の表題作ほか、百にもおよぶ断片でつづられるあまりにも壮大で、かつあっけない銀河帝国興亡史「The History of the Decline and Fall of the Gal

雛見沢村に惨劇をもたらす要因はすべて明らかになった。

30年以上SFを書いてきたぼくは、第一線をはなれたような気分になっていた―ベテラン作家が、伊藤計劃『ハーモニー』と3・11後のフィクションの可能性を考察する表題作、深井零がパーソナルなコンピュータを追い求めた記憶を語る“戦闘妖精・雪風”シリーズのスピンオフ

ぼくは、ぼく自身の戦争をどう終わらせたらいいのだろう―戦争が残した傷跡から回復できないアフリカの少年兵の姿を生々しく描き出した表題作をはじめ、盟友である芥川賞作家・円城塔が書き継ぐことを公表した『屍者の帝国』の冒頭部分、影響を受けた小島秀夫監督にオマージュ

美しい容姿からは想像もつかないほどガサツな叔母の意外な秘密についての表題作、雨の日だけ他人の心の声が聞こえる少女を描く「雨つぶ通信」、西日暮里の奇妙な中華料理屋を巡る奇譚「カンカン軒怪異譚」など、『花まんま』『かたみ歌』の著者が、昭和の東京下町を舞台に紡ぐ

少年トム・マーロウが暮らすロンドンでは、奇妙なうわさが飛びかっていた。

次点から繰上当選した参議院議員の周辺で、次々と関係者が死んでいく。

中学時代から十年来の仲間である歌義、陽介、綾、まり恵。四人が京都郊外の山中に住む恩師宅に向かう道中、一組の男女と出会う。

赤坂で発生した殺人事件の特捜本部に、警視庁公安部でロシア事案を担当する倉島が呼ばれた。被害者は右翼団体に所属する男だ。

何者かによる動物虐待で愛犬・リクを失った中学一年生の向井光一は、同級生の原村沙紗と犯人捜しをはじめる。

「イリエワニ一頭を頂戴しました。怪盗ソロモン」凶暴なクロコダイルをどうやって?続いて今度はミニブタが盗まれた。

犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。

還暦ぐらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか、とかつての悪ガキ三人組が自警団を結成。

その決断が未来を変える。連鎖して、三つの世界を変動させる。

予想できない方法でわたしは姿を現し、生き返る。遺された取材ノートから知った、ロートレックの名画『マルセル』盗難事件。

玄関先でその家に住む主婦が殺された。

雑誌編集長の椎名沙智は、アルバイトをしていた保坂奈美枝の結婚披露パーティーに出席するため、福井県小浜市へと向かった。

釣り人が溺れ死んだという情報を得て、三宅島に降り立った右京。

太平洋戦争が終結するまで満州で細菌兵器の研究をしていた倉田部隊は、極秘裏に中国人やロシア人などの捕虜たちに人体実験を繰り返していた。

【文学/日本文学小説】謎めいた女の手引きで降霊の儀式に導かれた初老の男。

首なし死体、密室、蘇る、死者、見立て殺人……。

府内藩の財政難を救うために、秀吉が遺した百万両の財宝捜しを命じられた近忠。

時は藤原道長が権勢を誇る平安時代。若き仏師・定朝はその才能を早くも発揮していた。

毒舌イケメン陰陽屋と、天然系キツネ耳高校男子がお迎えする、占いの店「陰陽屋」。

奄美大島で主人公が発見したのは、脳をくり抜かれたカリスマ占術師の死体だった。

第9回『このミス』大賞優秀賞受賞作品。

1665年、ジャマイカ。私掠船の船長ハンターは、スペインの財宝船の情報を知らされた。

逃亡者のルーサーはダニーの実家で職を得、二人は友情の絆を結んでゆく。だが、二人の行く手には数多くの困難が待ち受けていた。

戦争は終結に向かい、ロシアで革命が起き、そして罹患すれば死にいたるインフルエンザが流行の兆しを見せる1918年。

消費者金融の元社長で資産家の秋山夫妻が殺害された。十津川警部は、秋山に恨みを抱いていたという漫画家の戸川を逮捕する。

中山道馬篭の峠に谺が轟いた。凶弾は俊介ではなく、材木商人の左肩を抉った。

和泉蝋庵の旅に出ては必ず道に迷う奇妙な道中記。旅本作者と仲間たち湯煙の向こうに現れるのは極楽の温泉かこの世の地獄か。

若い女性たちから子供と一緒に読む母親まで。

ある日を境に、実生女学院のグラウンドでの運動が禁止になった。

愛されて３０年。

一流ゲームソフト企業リューエイに就職が内定した大学生隅野はこの際、遊び相手の女子大生規子を友人に下げ渡すことにした。

三浦加奈30歳―タレントとしては芽が出ず、今は派遣社員。そんな彼女の前に現れた岩崎。

青柳みゆきが殺される―警視総監に届いた奇妙な手紙。

元ボクシング世界王者の桐山拓郎は一年前に失明し、現役を退いた。今は無力感に蝕まれる日々。

最強の盾と最強の矛が対峙するとき、物語は未知の領域へ走り出す。ボディーガード工藤兵悟シリーズ、堂々の復活。

「自分革命」を起こすべく親友との縁を切った女子高生、家系に伝わる理不尽な“掟”に苦悩する有名女優、無銭飲食の罪を着せられた中二男子…、人生、単純じゃない。

「興味があるのは殺人事件、凶悪犯罪、そして『完全な犯罪』だけよ」腰まで伸ばした長い銀髪と赤い瞳が特徴の女子高生、譲葉恋深。

ロンドンから離れた大自然のなかで引退生活を送っていたホームズだったが、事件とは縁が切れない名探偵の宿命なのか、謎の変死事件に遭遇してしまう。

警視庁公安部に属していた奥野侑也は、妻を殺人事件で亡くし、退職を決めた。

悪しきものに取り憑かれてしまった人間たちの現実が崩壊していく…。

わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が1億円を横領した。梨花は海外へ逃亡する。

東京・井の頭公園で、盲目の新進画家・木下利夫の射殺死体が発見される。

故郷を捨てカリフォルニアへやってきた若者は、映画のスタント・ドライバーとなり、やがてその卓越した運転の腕を裏社会の面々に買われ、逃走車輛の運転手稼業に手を染めるようになっていた。

わたし、ミは、火事で大火傷を負い、顔を焼かれ皮膚移植をし一命をとりとめたが、一緒にいたドは焼死。

その男は、洗いたての糊の利いたシャツを思わせた。バー“スクウェア”を中心に事態は動く。

刑事・三田が“スクウェア”で出会った、清潔そうなバーテンダーの青年。

そこには、選別室、解釈室、筆生室、監禁室、文書保存所等が扉を閉ざして並んでいた。

風営法の改正に合わせ、club indigoは営業形態を変更。

御側衆本郷康秀が将軍家斉の代参として日光に向かった。

公家鷹司信房の子・信平は、将来家光の正室となった姉の孝子を頼って十五歳で江戸に出て五十石の旗本となった。

ロシア連邦保安局副長官の亡命計画にMI6も乗り出し、事態は内部抗争の様相を呈しだした。

MI5のチャーリー・マフィン、ついに引退―。

佐倉聖21歳。腹違いの弟を独り養う大学生だ。

9年前、家族を事故で失った環は、大学を中退し孤独な日々を送っていた。

僕は恋人のリエを殺した。いや、殺したはずだった―。

裁判がテレビ中継されるようになった日本。

1995年1月17日、兵庫県南部を襲ったM7.3のGEQ(大地震)。

従軍から帰国し、ロンドンで同居人を探していたワトスンが紹介された不思議な男。アフガニスタンに行っていましたね―。

すべてはあの年、京都ではじまった―。

父親が遺した事件の解決のため、探偵となった高校生の甘栗晃。

掟破りの推理法で真相を解明する水平思考―ラテラル・シンキングに天性の才を発揮する浅倉絢奈、22歳。

悪党・八神俊彦は自らの生き方を改めるため、骨髄ドナーとなり白血病患者の命を救おうとしていた。

舞台はカリフォルニアのラグーナ・ビーチ。

反米反基地活動の裏でアメリカ人のスパイとして働く尚友は、罪の意識に苛まれながらも、施設でともに育った混血の美女、照屋仁美との関係にのめり込む。

施政権返還直前の沖縄、那覇。

伝説の『殺人鬼』、ふたたび。双葉山の惨劇から三年、最初にそれと遭遇したのは休暇中の一家。

上官の命令に服従する兵士、戦地で負傷した帰還兵、侵入者に拷問を加える憲兵、爬虫人のサーカスに夢中になる少年……。

憧れの都会で流されるままに暮らす女の血脈。深き森で暮らす原始人たちの真実。

普通の家庭だったけれど、ちょっと変わった両親。

ひとりでも多く助けたい。 思いは

東日本大震災発災直後、岩手県庁内に設置された災害対策本部。

“ボツネタ”が集まってできた、できそこないの世界“ボツコニアン”。

人気歌舞伎役者・尾上竜之介が、「忠臣蔵」公演の翌日にTV局女子アナ・山本由美とともに服毒死した。

ピアノ教師の野田美奈子が、夫の刺殺容疑で逮捕された。

柴山祐希、高校１年生。冴えない学園生活が、彼女――マツリカと出会い一変した。

新米ヘルパー×認知症の名探偵。謎と事件は、介護現場にやってくる。

「ゴールデン・エレファント賞」第２回〈大賞〉受賞作！ 一大復讐劇に冒険ミステリー性が加味された新たなエンタテインメント小説！ 宝石店で働く佐久間遼太郎は、店長や同僚からのイジメに耐えかねて自殺を決意する。

日本の次期月探査計画に関わっていた大学院生・蓮見省一の夢は、彗星が月面に衝突した瞬間に潰え恋人の奈美までが彼のもとを去った。

妻と離別した私は記憶を辿りながら、七年前と同じように汽船に乗って浜辺を歩き、侘しい岬に建つ一軒宿を訪れる。

警察を辞め私立探偵となった小野寺冴。

「一番おもしろい試合は、8対7だ」野球を愛したルーズヴェルト大統領は、そう語った。

一人の男が名古屋の墓地で殺された。やがて浮かび上がってきた容疑者は3人…が、事件当日、東京や静岡にいたという容疑者たち。

血塗られた赤い舟を、鎧武者が漕いでいる。これは幻なのか?服部は思わず駆け出していた…。

アトランタの美人ウェディング・プランナー、ジャクリンは自分の仕事にやりがいを感じつつも、彼女自身は恋に臆病になっていた。

犯罪心理学の教授の高倉には、奇

「弥勒の月」「夜叉桜」「木練柿」に続くシリーズ第４弾！　小間物問屋遠野屋清之介、同心木暮信次郎、そして、二人が引き寄せる事件を「人っていうのはおもしれえ」と眺める岡っ引きの伊佐治。

江戸の名物男・蟋蟀小三郎の道場にやってきた謎の田舎侍。道場破りを仕掛けるも、相手が悪すぎた。

杉並区の住宅街に、微妙に孤立してみえる一戸建てが三軒。大学教授の高倉家は夫婦二人ぐらし。

スーパーマリオ、ぷよぷよ、スト2、ゼビウス、そしてドラクエ、ビデオゲーム史に燦然と輝く巨大タイトルを、さんざん遊び倒したプレーヤーの視点から描く、まっとうなゲーム小説って、ほんとうは、こういうことだ。

ふるさと祭りの最中に突発する、ブラスバンドの男たちによる集団暴行事件。

たったひと言の遺書を遺して、若く美しいリサは窓から飛び降りた。

日本各地で猛威を振るう未知種のアゲート蜂。人間に寄生し、羽化する際に命を奪うことで人々に恐れられていた。